普通車と軽自動車の、廃車手続きに違いを解説

普通自動車と軽自動車を廃車にする場合、手続きはどうなるの？料金に差はあるの？など、さまざまなことが気にかかると思います。ここでは、普通自動車と軽自動車の廃車手続きの差異を中心に、ふたつの手順を見比べていきましょう。

普通車と軽自動車の廃車手続きの相違点

一般的に廃車手続きといえば、二度と使えない状態にする「永久抹消登録」が一般的だと思います。そこで、ここでは永久抹消登録にスポットを当てて、普通車と軽自動車における、廃車手続きの差異を見ていきます。
結論から言えば、リサイクル料の料金が異なるということ（新車購入時や車検時に支払っていない場合）、手続きを行う機関が普通車は運輸支局で、軽自動車は軽自動車検査協会ということ、そして納税義務の消滅手続きを行った際に、既に前払いした分の自動車税が、普通車は戻ってくるが軽自動車は戻ってこないということ、以上合計3つが相違点となります。特に大きな点としては、永久抹消登録を行う際に、手続き・書類を提出する機関が異なるという点であり、そのあたりを踏まえて細かくふたつの手順を見ていきましょう。

普通車の廃車手続きの流れ

まず、一般的な普通車の廃車手続きを見ていきましょう。永久抹消登録を行う場合、大きく分けて「リサイクル料の支払い」「車の解体」「運輸支局にて廃車手続き」の3つの作業が必要となります。ちなみに、リサイクル料に関しては、リサイクル法制定の2005年1月以前に車を購入した方が対象で、それ以降に購入した場合、ほとんどが新車購入時に支払うこととなります。
廃車時にリサイクル料を支払うとき、普通車は10，000〜20，000円程度となります。次に行うのが、解体業者に依頼して解体します（もしくは買取業者に処分してもらう）。ここに関しては普通車・軽自動車ともに変わりません。
車検証、車の所有者の印鑑証書を揃えたら、運輸支局にて永久抹消登録の手続きを行います。350円の印紙を購入して手数料納付書に貼付け、前後2枚のナンバープレートを提出して納付書に返納確認印を押印し、自動車税の納税義務の消滅手続きをして完了です。

軽自動車の廃車手続きの流れ

次に、軽自動車の廃車手続きも見ていきましょう。リサイクル料に関しては、8，000〜16，000円と、普通車より価格は低めです。もちろん、使用されているエアバッグなどの機種・型で料金が変わるので、気になる方はきちんと確認しましょう。この次に行う車の解体は、普通車と同じです。業者に依頼して解体してもらうか、買取業者に買い取ってもらいましょう。
大きく違うのが、手続きに向かうのが軽自動車検査協会という点です。持ち込む書類は、車検証、車の所有者の印鑑証書と、普通車と変わりません。軽自動車協会にて、軽自動車検査返納届を受け取り（一時抹消登録の場合は、自動車検査証明書交付申請書）、必要な内容を記入して、2枚のナンバープレートとともに提出します。納税義務の消滅手続きも必ず行いましょう。ただ、普通車と異なり、既に前払いした期間の分は還付されません。（自賠責保険料の過払い分は戻ってきます。）