車を残したまま廃車にすることは可能！その方法とは？

車を廃車にする場合、そのほとんどが「解体業者に引き渡してスクラップにする」となります。しかし、思い出の詰まった車を手元に残したい、オブジェにしたいという方もいらっしゃいます。そういった方のために、車を解体せずに廃車にする方法をご紹介します。

永久抹消登録にも種類がある

一般的に、民間での廃車手続きは、再度使う予定がある場合に行う「一時抹消登録」と、二度と使わない場合に行う「永久抹消登録」があります。しかし、さらに言えば永久抹消登録には種類があり、文字通り廃車、つまりリサイクル法に基づいた解体でスクラップ状態にするのが通常ですが、記念としてや倉庫代わりに、解体せずに車を残すという方法もあります。
これは、「用途廃止」と呼ばれ、基本的な作業や必要な書類は通常の解体・スクラップと同じです。相違点としては、解体業者に解体してもらった日の報告、つまり解体報告記録の提出が出来ないため（そもそも解体していないため）、その代わりに車の写真と使用用途などを記載した、申立書を添えて運輸支局に提出するという点があります。

準備するもの・書類

基本的には、解体を伴う永久抹消登録の時と同じもの・書類が必要となります。必要な書類としては、車の所有者の印鑑証書や、所有者の委任状、車検証があります。次に、車のナンバープレートが前面・後面の2枚、取り外しておきましょう。あとの手数料納付書や永久抹消登録申請書などに関しては、運輸支局にて購入したり配布してもらったりして入手・記入する書類なので、現時点では必要ありません。反対に、スクラップをする場合には解体業者へ依頼する必要がありますが、今回のケースは当然ながら必要ありません。
あとは、自宅の庭や倉庫などで使用する場所での写真を撮影しておきましょう。使用用途を記入した書類の提出も求められるので、何枚か撮影しておき、すぐ添付できるようにしておきましょう。

手続きを行う簡単な流れ

まず、必要な書類（所有者の印鑑証書と委任状、車検証）とナンバープレートを持って運輸支局へ行きましょう。運輸支局は地域によっては例外があるものの、土曜・日曜・祝祭日をのぞき、大抵8時45分〜16時まで営業しています。（但し、昼12時〜13時頃は休業しているところが多いです）
窓口で、手数料納付書をもらい、登録印紙を購入します。次に、用途廃止された旨、および使用目的を記載した申立書を作成します。また、永久抹消登録申請書をもらい、必要事項を記入しましょう。
ナンバープレートを窓口へと返却し、返納確認印を手数料納付書に押印してもらいます。これで必要書類・必要事項が揃ったので、窓口に提出してください。これで手続きは完了です。